たるみ歯科クリニックの紹介

たるみ歯科クリニック・チームたるクリ!


宝塚・中山の歯科/小児歯科。大阪大学小児歯科とも連携。JR中山寺駅近、駐車場25台。
なるべく抜かない・削らない
治療を心がけ、予防を重視。
伊丹、川西、西宮からのアクセスも良好で、阪神タイガースの選手も多数来院されます!

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歯根破折-2
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

前回のブログで、歯根破折した右上前歯のことを書きました。
今日は、その続きです。

今回も、研修医向けに書いております。

続きを読むをクリックすると、(わずかではありますが)出血を伴う症例写真が出てきますので、ご注意ください。




歯根破折に伴い、垂直的な歯槽骨吸収が認められた右上中切歯。
open flap
インプラント埋入+GBRと考える先生が多いと思いますが、今回は接着再建法を選択しました。

セラミック冠を除去し、右上中切歯を抜歯。

乾燥しないよう気を付けながら、口腔外にて破折線を削り込み、接着性レジン(スーパーボンド)を流し込みました。
幸いなことに、破折線は唇側から根尖付近で止まり、口蓋側には認められませんでした。

根尖もスーパーボンドで封鎖し、180°反転させ(破折した唇側歯根面を口蓋側に、歯根膜がリッチな口蓋側歯根面を唇側に)、再植。

歯軸方向などを注意し(最終補綴物の形態をイメージしながら)、再植位置を決めました。

再植後のX線写真。
術直後Xp2
X線造影性のあるスーパーボンドを医院に置いてなかったのが悔やまれます。

これは再植10日後の写真。
連結TEKを作り、左のみセメントで仮着。
再植した右中切歯は、TEK内面を大まかに歯冠形態に合わせ、セメントは入れずに固定源としています。
10日後
歯肉退縮はほとんど起こっていません

術後20日で、左中切歯にファイバーコアを装着。
再植した右中切歯は、もともと入っていたCRコアを使います。
20日後ファイバーコア
歯間乳頭の発赤は認められますが、再植後、20日間でこのように治ってくるとは驚きです

患者さんが翌日から長期の海外旅行に行くため、
付着(歯肉溝の状態)を確認した後、両側にセメントを入れTEKを装着しました。
20日後TEK

この症例は今のところ経過良好ですが、今後、歯根癒着や歯根吸収について、注意深く診ていかねばなりません。
それにしても生体の治癒力というか、歯根膜はスゴイって感じました

僕が保存科出身ということもあり、なるべく歯を残すよう、いつも手を尽くしています。
でも、一番いいのは、生まれ持った天然歯のまま、末永く維持していくこと。この症例のように、幼少期の外傷で抜髄になった場合は仕方がありませんが...。

歯を削れば、その瞬間から二次う蝕や抜髄のリスクが発生し、神経を取れば、抜歯へのリスクが増えます。
我々歯科医師は、『削る・詰める・被せるといった治療中心目線』から、
患者さんのホームケアや生活習慣に気を配る『疾患を生まない予防中心思考』にシフトチェンジする必要があると考えています。

臨床写真 | 【2016-05-03(Tue) 12:45:30】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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