たるみ歯科クリニックの紹介

たるみ歯科クリニック・チームたるクリ!


宝塚・中山の歯科/小児歯科。大阪大学小児歯科とも連携。JR中山寺駅近、駐車場25台。
なるべく抜かない・削らない
治療を心がけ、予防を重視。
伊丹、川西、西宮からのアクセスも良好で、阪神タイガースの選手も多数来院されます!

>>クリニックのHPはコチラ

最新の日記
最新のコメント
最新のトラックバック
過去の日記(カテゴリー別)
過去の日記(月別)
ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | 【--------(--) --:--:--】 | Trackback(-) | Comments(-)
歯根破折
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

先日、歯根破折した歯の保存を試みたので、研修医向けに症例を提示します。

歯の中には、図に示すように神経(=歯髄)がありますが、歯髄はデリケートな組織です。

虫歯や外傷で炎症(=歯髄炎)が生じると、歯髄は正常な状態に戻ることは少なく、
痛みなどの症状が出てきた場合は、これを取り去る(=抜髄)しかありません。

神経を取った歯(=失活歯)は、天然歯に比べて割れやすいことが知られています。
そして、歯根部分まで割れてしまう(=歯根破折)と、破折線に沿って骨(=歯槽骨)がなくなり、大半は抜歯に至ります。
歯根破折を防ぐためにも、我々歯科医師は、安易に抜髄することを避けるべき。

それでは、歯根破折した歯は保存できないのでしょうか?

続きを読むをクリックすると、出血を伴う症例写真が出てきますので、ご注意ください。)




患者さんは20代女性。主訴は、右上中切歯の歯肉腫脹。
術前
患歯を含む両側の中切歯にセラミック冠が装着されています。

そして、初診時のX線写真。
術前Xp
小学生の頃に、ころんで左右の中切歯が折れ、抜髄したとのこと。
理由は定かでないのですが、約10年前、徳大歯学部附属病院で右上中切歯の再根管治療を行い、両側にセラミック冠を装着したとのことです。

半年以上前から出現している(fistel様の)歯肉腫脹部は歯頚側に近く、根尖病変由来とは考えにくい。
プロービングしてみると...やはり8mm以上の限局した垂直性ポケットがある。
術前ポケット

確実に、歯根破折だ...
さぁ、研修医の先生方なら、どのような治療計画を立てますか?


ちなみにフラップを開けた手術時の写真を参考までに添付すると、こんな感じです。
プローブが入ったところは、歯槽骨が吸収し、不良肉芽に覆われています。
open flap3

小さめの写真なので分かりにくいですが、不良肉芽を掻把すると破折線が確認でき、それに沿って歯槽骨の吸収が認められます。
open flap

失活歯で残存歯質が薄いと、歯根破折が起こる可能性が高まります。
そして歯根破折が生じると、こういう破折線に沿った骨の喪失が起こるのです。

よって、繰り返しになりますが、我々歯科医師は安易に抜髄してはいけない。
なるべく神経組織を保存することを心がけ、抜髄は痛みを取る最後の手段にとっておくべきだと僕は考えます。歯根破折のリスクを減らすためにも。


さて、手術直前の患部のX線写真です。
CF後
患歯の反対側である左中切歯を根管治療後、充填しました。

この後どうなったかは、
“歯根膜が、本当にスゴイ!”という内容を含め、近いうちに報告します。

臨床写真 | 【2016-04-30(Sat) 18:39:06】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する