たるみ歯科クリニックの紹介

たるみ歯科クリニック・チームたるクリ!


宝塚の歯科/小児歯科。大阪大学・岡山大学・鹿児島大学の協力型研修施設。JR中山寺駅近、駐車場25台。
なるべく抜かない・削らない
治療を心がけ、予防を重視。
伊丹、川西、西宮からのアクセスも良好で、関西のプロ野球選手・スタッフも多数来院されます!

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歯根破折-2
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

前回のブログで、歯根破折した右上前歯のことを書きました。
今日は、その続きです。

今回も、研修医向けに書いております。

続きを読むをクリックすると、(わずかではありますが)出血を伴う症例写真が出てきますので、ご注意ください。

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臨床写真 | 【2016-05-03(Tue) 12:45:30】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
歯根破折
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

先日、歯根破折した歯の保存を試みたので、研修医向けに症例を提示します。

歯の中には、図に示すように神経(=歯髄)がありますが、歯髄はデリケートな組織です。

虫歯や外傷で炎症(=歯髄炎)が生じると、歯髄は正常な状態に戻ることは少なく、
痛みなどの症状が出てきた場合は、これを取り去る(=抜髄)しかありません。

神経を取った歯(=失活歯)は、天然歯に比べて割れやすいことが知られています。
そして、歯根部分まで割れてしまう(=歯根破折)と、破折線に沿って骨(=歯槽骨)がなくなり、大半は抜歯に至ります。
歯根破折を防ぐためにも、我々歯科医師は、安易に抜髄することを避けるべき。

それでは、歯根破折した歯は保存できないのでしょうか?

続きを読むをクリックすると、出血を伴う症例写真が出てきますので、ご注意ください。)

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臨床写真 | 【2016-04-30(Sat) 18:39:06】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
当院の特徴
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

先日、右下の自発痛を主訴とする患者さんが来られました。術前のX線写真がこれ。
0000000436_IntraOral_20110620115739
自発痛の原因は、
第一大臼歯の歯髄炎(その原因は、二次う蝕、破折、以前の直接覆髄や不顕性露髄などが挙げられる)、親知らず周囲の炎症、あるいは実は上顎に原因がある?など色々なことが考えられます。

最近、研修医や歯科衛生士たちと症例検討する際、1枚の写真から読み取れること、想像できることを挙げてみよう!と、頭のトレーニングをすることがあります。

ちなみに、この症例は第一大臼歯の歯髄炎でした。
咬合調整や覆髄など歯髄の保存を試みたのですが、残念ながら抜髄になりました。根管充填後のX線写真がこれ。
0000000436_IntraOral_20121107093546

そして、根充後の写真がこれ。
0000000436_Camera_20121129092425
歯科医療関係の皆さんなら、この後、どういう治療をしていきますか?
(術前の写真がないのがアカンね。)

当院の特徴が凝縮されている臨床写真なので、患者さんの了解を得て、ブログを書いております。研修を希望する歯科医師や就職先を探している歯科衛生士さんに向けて。


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臨床写真 | 【2012-11-29(Thu) 17:36:08】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
CTが欲しい!
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

虫歯や外傷が原因で歯の神経を取り、銀とか白い歯を被せて長持ちするかというと...

歯根が破折して、抜歯になってしまうケースが散見されます。このX線写真は、その典型的な症例。

歯の神経を取ると...
残存歯質が薄くなる/土台(ポスト)の先端が楔(くさび)となりなり、ここを起点にクラック(破折)が進展する/ポストと歯質の弾性係数が異なる...などが原因で歯根が折れやすくなります。
結論から申しますと、歯の神経は、極力保存すべき。

ただし外傷等で歯が折れ、神経が露出してしまった場合は、残念ながら神経を残せません。無理に残すと、露出部から感染が生じて神経が壊死し、腫れたり痛みの原因になります。

上記X線写真の患者さんも、子供時代の外傷が原因で歯の神経を取り、差し歯を数回やり直したけど...歯茎が膿んでしまい当院を受診されました。歯科関係者の方なら一目瞭然ですが、完全に歯根が破折し、X線透過像が認められます。
残念ながら、このような破折歯を治療するなら、保存は不可のため抜歯になります。
問題は、抜歯した後をどうするの?という、今後の治療計画です。

命にかかわりませんが、前歯なので、抜けっぱなしにするのは...。
ただし我々は、患者さんに治療方針を選んでもらうようにしています。もし、抜けっぱなしでも気にならなければ、しばらくそのまま。そして“やっぱり歯を入れよう!”と患者さんが思ったら、治療を始めます。
我々が目指すヘルスプロモーション型医療では、術者はサポーターなのです。

なお、患者さんが決めきれない場合は、治療法のメリット・デメリットを詳しく説明する時間を取ります。
ちなみにこの症例では、患歯の両隣りが健全なので、以下の方法が考えられます。

①ブリッジ ⇒ 両隣在歯を削って、3本分の歯を入れる。
メリット:審美性にこだわらなければ、健康保険の範囲で治療が可能。
デメリット:健全な歯(エナメル質)を削ることになる。削除量が多くなると、神経を抜くこともある。

②入れ歯 ⇒ 取り外し式の義歯を作る。
メリット:隣在歯をほとんど削らない。健康保険の範囲で治療が可能。
デメリット:食事の後は取り外して洗浄する必要がある。保険治療であれば、金属のバネ(クラスプ)が両隣在歯にかかるので、審美的に劣る。

③インプラント ⇒ 骨の中にチタン製の人工歯根を入れる
メリット:隣在歯は削らない。上記①、②に比べ、審美・機能・永続性に優れる。
デメリット:健康保険は適用されない(自費治療)。骨と人工歯根が結合(インテグレーション)するのに約3ヶ月必要(治療期間が長い)。

どんな治療にも、メリットとデメリットがあります。
我々が院内症例検討を重ねているのは、その方に合った治療法を考え・提案することを常に心がけるためなのです。

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臨床写真 | 【2010-10-27(Wed) 19:21:48】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
予約が取り難い原因は、僕でした!
宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。

歯科は、医科と違って急性疾患が少ないため、予約制での治療が主体となります。
当院では、おかげ様で数多くの方々から支持を頂き、予約が混みあっております。
現在通院中の方々を優先しておりますが、それでも予約は2週間以上先に、初診の方では1ヶ月以上先になるので、キャンセルが出たら当院から連絡する“キャンセル待ち”をお勧めしている現状です。

このような状況を少しでも改善すべく、スタッフ・ミーティングを繰り返しております。
ただし現状の一因に、僕の外科的治療が増えていることが挙げられました。

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臨床写真 | 【2010-07-08(Thu) 21:33:07】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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