兵庫県宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。
今日のブログは、昨年春に徳島で行われた日本ヘルスケア学会主催の講演会(徳島ワンデーセミナー2019)で使用したスライドを基に書いています。
まず、自分の略歴を記します。

2003年3月に阪大教官を辞し、即開業。勤務医経験は無く、父親は会社員。
親が同じ仕事をしていると大変だと思いますが、その一方で、心強い面もあります。
実は、GW明けに開業するつもりで準備していたのですが、色々不安で2週間延長し、5月20日にオープン
としました。
開業してからは、治療面では(俺、そこそこ手が動くで、と)自信
を持ちつつ、
でも、どうしても日々の仕事に疑問が...

毎日・毎日、歯を削って・詰めて/被せて・あるいは抜いて...
しかもその多くが、再治療
“歯の修理屋さん”みたいなのが一生続いたら、自分は楽しくない
しかも患者さんは、誰も再治療を望んでいない。
日々の診療を通じて、“これからは自分の歯を大切にしよう
” と患者さんに感じてもらうとともに、これ以上疾患を生まないための(その人に合った=リスク部位をお互いに共有する)予防方法を伝えていきたい
と考えるようになりました。

予防の重要性を感じてもらう/知ってもらうためには何が重要か
>>続きを読む
今日のブログは、昨年春に徳島で行われた日本ヘルスケア学会主催の講演会(徳島ワンデーセミナー2019)で使用したスライドを基に書いています。
まず、自分の略歴を記します。

2003年3月に阪大教官を辞し、即開業。勤務医経験は無く、父親は会社員。
親が同じ仕事をしていると大変だと思いますが、その一方で、心強い面もあります。
実は、GW明けに開業するつもりで準備していたのですが、色々不安で2週間延長し、5月20日にオープン

開業してからは、治療面では(俺、そこそこ手が動くで、と)自信

でも、どうしても日々の仕事に疑問が...


毎日・毎日、歯を削って・詰めて/被せて・あるいは抜いて...
しかもその多くが、再治療

“歯の修理屋さん”みたいなのが一生続いたら、自分は楽しくない

しかも患者さんは、誰も再治療を望んでいない。
日々の診療を通じて、“これからは自分の歯を大切にしよう



予防の重要性を感じてもらう/知ってもらうためには何が重要か

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宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。
4月21日(日)に、日本ヘルスケア歯科学会・徳島ワンデーセミナーで喋る機会をいただきました。

夕方には徳島に入る必要があるので、お困りの方には大変申し訳ありませんが、
4月20日(土)の診療は午前のみとし、午後は休診にいたします。
さて、ヘルスケア診療って何なん?と思われる方に向け、僕のスライドをupしておきます。

歯科の二大疾患であるう蝕(虫歯)と歯周病は、多くの場合、生活習慣に由来する慢性疾患なので、急速に悪化することは稀です。適切な口腔ケアと生活習慣の改善によって、進行が停止することも多いです。
ヘルスケア診療とは、病的部位を見つけてもすぐに削ったり・抜いたりせず、歯周基本治療を含むケアを施して口腔内の変化を診ながら、必要であれば治療介入するという長期視点に立った診療スタイルです。
なお、徳島ワンデーでも喋られる(僕らが尊敬する)藤木省三先生は、レベルの高いかかりつけ歯科医(ホームデンティスト・プロフェッショナル)のあり方を、次のスライドで表現されています。

医療倫理という基盤の上に、以下に挙げる6つの柱があってこそ、質の高い歯科治療を患者さんに提供できる、という意味だと思います。
① (う蝕と歯周病に関する)病因論の理解
② (変化の有無を診断できる)規格性のある記録(口腔内写真、デンタルX線写真)
③ (歯科衛生士・受付・助手との)チーム医療
④ 歯科衛生士の育成
⑤ (う蝕と歯周病に関する)病因論に基づいた疾患のコントロール
⑥ (ひとりひとりの患者さんと)長くつきあいながら健康維持
いつも難解なことをおっしゃる藤木先生はジェダイ・マスターのようなので、我々のプレゼンはSTARWARS風のオープニングで始めよう!と思ってました。時間が足りないので止めましたが...。

それはさておき、
僕がヘルスケア診療スタイルに転換しようと思った経緯を、ワンデーセミナーで使うスライドとともにお伝えしたいと思います。
(
続きを読むをクリックしてください。)
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4月21日(日)に、日本ヘルスケア歯科学会・徳島ワンデーセミナーで喋る機会をいただきました。

夕方には徳島に入る必要があるので、お困りの方には大変申し訳ありませんが、
4月20日(土)の診療は午前のみとし、午後は休診にいたします。
さて、ヘルスケア診療って何なん?と思われる方に向け、僕のスライドをupしておきます。

歯科の二大疾患であるう蝕(虫歯)と歯周病は、多くの場合、生活習慣に由来する慢性疾患なので、急速に悪化することは稀です。適切な口腔ケアと生活習慣の改善によって、進行が停止することも多いです。
ヘルスケア診療とは、病的部位を見つけてもすぐに削ったり・抜いたりせず、歯周基本治療を含むケアを施して口腔内の変化を診ながら、必要であれば治療介入するという長期視点に立った診療スタイルです。
なお、徳島ワンデーでも喋られる(僕らが尊敬する)藤木省三先生は、レベルの高いかかりつけ歯科医(ホームデンティスト・プロフェッショナル)のあり方を、次のスライドで表現されています。

医療倫理という基盤の上に、以下に挙げる6つの柱があってこそ、質の高い歯科治療を患者さんに提供できる、という意味だと思います。
① (う蝕と歯周病に関する)病因論の理解
② (変化の有無を診断できる)規格性のある記録(口腔内写真、デンタルX線写真)
③ (歯科衛生士・受付・助手との)チーム医療
④ 歯科衛生士の育成
⑤ (う蝕と歯周病に関する)病因論に基づいた疾患のコントロール
⑥ (ひとりひとりの患者さんと)長くつきあいながら健康維持
いつも難解なことをおっしゃる藤木先生はジェダイ・マスターのようなので、我々のプレゼンはSTARWARS風のオープニングで始めよう!と思ってました。時間が足りないので止めましたが...。

それはさておき、
僕がヘルスケア診療スタイルに転換しようと思った経緯を、ワンデーセミナーで使うスライドとともにお伝えしたいと思います。
(

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宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。
当院では歯科衛生士の知識と技術を早期に向上させるため、衛生士が入職すれば、日本ヘルスケア歯科学会の歯科衛生士育成プログラムに派遣しております。
今回は、昨年9月から東京6日コースに、若手2名を派遣していました。
コースの最後には、認定衛生士に向けた技術検定があるので、土曜夕方の診療後、すでに検定を突破している先輩たちが本番さながらのチェック(模擬試験)をしてくれました。

検定に向けた最後の練習をした後、2名は、20時前の新幹線で東京に
そしてさっき
2名とも、ふたつの検定にすべて合格
したと連絡がありました
本当に頑張っていたから合格すると思っていましたが、嬉しいです
さらに、検定のインストラクターをしている落合衛生士から、こんなLINEがありました。

リーダーとして大事なのは、指示・命令するだけでなく、あたたかく見守り、時おり励ますことだと思います。
自分には、まだまだ足りないところがあるけど、院長として・人として、人間力(=人徳)を高めていきたいな
当院では歯科衛生士の知識と技術を早期に向上させるため、衛生士が入職すれば、日本ヘルスケア歯科学会の歯科衛生士育成プログラムに派遣しております。
今回は、昨年9月から東京6日コースに、若手2名を派遣していました。
コースの最後には、認定衛生士に向けた技術検定があるので、土曜夕方の診療後、すでに検定を突破している先輩たちが本番さながらのチェック(模擬試験)をしてくれました。

検定に向けた最後の練習をした後、2名は、20時前の新幹線で東京に

そしてさっき

2名とも、ふたつの検定にすべて合格


本当に頑張っていたから合格すると思っていましたが、嬉しいです

さらに、検定のインストラクターをしている落合衛生士から、こんなLINEがありました。

リーダーとして大事なのは、指示・命令するだけでなく、あたたかく見守り、時おり励ますことだと思います。
自分には、まだまだ足りないところがあるけど、院長として・人として、人間力(=人徳)を高めていきたいな

宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です
2017年、対外的な最後の仕事は、
日本ヘルスケア歯科学会誌の巻頭言を作成することでした。

実は...10月下旬の巻頭言・執筆依頼をすっかり忘れていて...
12月の最初は大変でした。
大好きな診療スタイルを提唱する学会のものですから、ちゃんと書きたい。
12月上旬の締め切りを守るため、好きなテニスをキャンセルし、時間をひねり出して文章を推敲していました。
僕は追い込まれた時ほど集中するのですが...今回はキツかった...
なお、巻頭言の後半を再度挙げますが、
当院の軸である『ヘルスケア型診療』の考え方を、ちゃんと文章にできたと自負しています。

書くことで、我々が大切にしている診療哲学を再認識でき、
学会誌発行にも間に合い、
年末ギリギリですが、本当に良かったな~
と、ホッとしています
2017年、対外的な最後の仕事は、
日本ヘルスケア歯科学会誌の巻頭言を作成することでした。

実は...10月下旬の巻頭言・執筆依頼をすっかり忘れていて...
12月の最初は大変でした。
大好きな診療スタイルを提唱する学会のものですから、ちゃんと書きたい。
12月上旬の締め切りを守るため、好きなテニスをキャンセルし、時間をひねり出して文章を推敲していました。
僕は追い込まれた時ほど集中するのですが...今回はキツかった...

なお、巻頭言の後半を再度挙げますが、
当院の軸である『ヘルスケア型診療』の考え方を、ちゃんと文章にできたと自負しています。

書くことで、我々が大切にしている診療哲学を再認識でき、
学会誌発行にも間に合い、
年末ギリギリですが、本当に良かったな~


宝塚市 たるみ歯科クリニック 院長の樽味です。
2003年5月に開業した当院は、15年目に入りました。
歯科医師の入れ替わりは少ないものの、受付担当者や歯科衛生士において、
ここ数年、結婚・出産などによる世代交代が起こり始めています。
12年で干支がひと回りしますが、2周目に入ったな~
と思う、今日この頃です。
ちなみに1周目は、波乱万丈
試行錯誤を繰り返し、時にはスタッフと衝突しながらも皆で方向性を模索し、ヘルスケア型診療というスタイルに定まってきました(2012年に日本ヘルスケア歯科学会認証診療所)。

医院をより良くしようと皆がひとつの方向を向いていたので、空中分解せず頑張れたように思います。
2周目に入った当院の課題は、
年齢層が幅広くなってきたスタッフ全員で 『意識を合わせる』 こと。
院内ミーティングでも、そんなことを伝えました。

今まで築いてきた診療スタイルを継続・改善していくとともに、
個人においては、自分の技術レベルを上げていく意識と、コツコツと続ける努力が必要。
端的に言うと、“ちゃんと”仕事しようぜ!ということです。
(
のスライドをクリックすると、“ちゃんと”仕事するの意味が大きくなります)
実は昨日、来春卒業後の就職を希望する学生さん(歯科衛生士学科)が、見学に来られました。
仕事に対する意識が合いそうだったので、ぜひ来て欲しい
と思ったのです。
国試、頑張れ
2003年5月に開業した当院は、15年目に入りました。
歯科医師の入れ替わりは少ないものの、受付担当者や歯科衛生士において、
ここ数年、結婚・出産などによる世代交代が起こり始めています。
12年で干支がひと回りしますが、2周目に入ったな~

ちなみに1周目は、波乱万丈

試行錯誤を繰り返し、時にはスタッフと衝突しながらも皆で方向性を模索し、ヘルスケア型診療というスタイルに定まってきました(2012年に日本ヘルスケア歯科学会認証診療所)。

医院をより良くしようと皆がひとつの方向を向いていたので、空中分解せず頑張れたように思います。
2周目に入った当院の課題は、
年齢層が幅広くなってきたスタッフ全員で 『意識を合わせる』 こと。
院内ミーティングでも、そんなことを伝えました。

今まで築いてきた診療スタイルを継続・改善していくとともに、
個人においては、自分の技術レベルを上げていく意識と、コツコツと続ける努力が必要。
端的に言うと、“ちゃんと”仕事しようぜ!ということです。
(

実は昨日、来春卒業後の就職を希望する学生さん(歯科衛生士学科)が、見学に来られました。
仕事に対する意識が合いそうだったので、ぜひ来て欲しい

国試、頑張れ
